ビジネスパーソンなら誰しも遅かれ早かれ部下を持ちます。
特に僕と同じぐらいの年齢、25〜28才ぐらいになると、これから初めて部下をもつという方は多いでしょう。
あなたが新入社員だった頃を思い出してください。
- 「あの上司マジで嫌だなぁ〜」
- 「あの人の元で働きたくねぇ…」
ってことありませんでしたか?
もうすぐ始まるプロジェクトで、僕は初めて本格的に部下をもつことになりました。
そこでまず思ったのが、
「大嫌いだった上司のようにだけはなりたくない!」
ということ。
今回は自分が嫌だった上司に対して感じたことをもとに、上司が意識すべき5つを書いてみました。
これから初めて部下をもつ方は、よろしければこの5つを参考にしてください。
What do you need to keep in mind before becoming a boss??(´∵`)??
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【目次】
- 1. 自分と同じモチベーションを求めるな!
- 2. 自分のミスを素直に認めろ!
- 3. 個人的な好き嫌いで差別すんな!
- 4. 丸投げしろ!(信頼して任せろ!)
- 5. 何度でも同じことを伝えろ!
- さいごに:新人だった頃を思い出そう!
1. 自分と同じモチベーションを求めるな!
同じ会社でキャリアを積んでいくにつれ、あなたは責任ある役職を任されるようになります。
すると自然と「モチベーション」は上がっていきます。
もらう給料は新入社員の2倍・3倍になり、長く務めているからこそ会社への愛着もでてくる。創業から在籍している生え抜き社員ならば、なおさらやる気は大きいでしょう。
一方、新入社員や2・3年目の社員たちのモチベーションはどうでしょうか?
本音を言えば、彼らにとっては会社が成功しようが失敗しようがそんなことはどうでもいい。
気にしているのは、「毎月ちゃんと給料が支払われるか?」「安定した生活を送っていけるか?」だけです。
「ふざけんな!オレはそんなふうに思ってない!会社の将来を本気で気にしている!」と言う新入社員もいるかもしれません。
そんなのは建前です。
入社したばかりで、社長と同じだけのやる気・忠誠心をもてる社員なんていません。特に大企業ならば、会社の成功・失敗は他人事にしか思えません。
部下と上司では、仕事に対するモチベーションが違いすぎます。
あなたが残業や休日出勤を当たり前のように感じていたとしても、部下にとっては苦痛でしかない。
ゆえに自分より長く働かせたり、自分と同じレベル(感覚)を要求してはいけません。能力・スキルだけでなく、“やる気”自体が全然違うんですから。
そして、部下に自分と同じモチベーションをもたせることはできません。不可能だと考えてください。
高校生のときの部活動を思い出してください。
高3にとっては最後の大会で、高1のあなたは先輩たちと全く同じ「モチベーション」をもつことができたでしょうか?
また、試合に出れないベンチメンバーたちのモチベーションはどうでしょうか?
モチベーションというのは、団体に属している期間・能力・役職(責任の重さ)などによって決まってしまいます。
他人のモチベーションはコントロール不可能。無理やり自分と同じにすることはできません。
2. 自分のミスを素直に認めろ!
ミスしても部下には謝りづらいです。地位が高ければ高いほどそうです。
- プライドが許さない
- 他の社員たちの目
- 部下への威厳が落ちてしまう心配etc
様々な理由があるでしょう。上司が部下に謝りづらい心理状態はよく理解できます。
例えば、前の日に部下に強く注意したことを自分がミスしてしまったときなどは、めちゃめちゃ気まずくて謝りづらいです。。
しかし部下の立場からすると、
素直に「ごめんなさい」が言える上司には本当に感心します。「威厳が下がる」とか「見損なう」などは全くありません。
むしろ自分の非をしっかり認める誠実さに尊敬します。
過ちを素直に認めて真摯に謝る上司の姿に、部下の信頼度は上がるんです。
3. 個人的な好き嫌いで差別するな!
人には誰でも好き嫌いがあります。
- 「あの人はなんか苦手なんだよね〜」
- 「なんとなくあいつは嫌いだ」etc
これはしょうがありません。人によって「合う人間」「合わない人間」がいるのは当然です。
しかし個人的な好き・嫌いによって部下への態度を変えるのはいけません。
- 話しかけない
- 仕事を振らない
- 雑用ばかりさせるetc
嫌いな(苦手な)部下に対して上記のようなことを無意識のうちにやっていませんか?
一緒に飲みに行くのを断った部下に対して、あなたは冷たく接していませんか?
仕事は仕事。性格的に合う・合わないは仕事とは全くの別物。
個人的な好き嫌いで部下のえこひいきを始めると、「どうせオレは正当に評価されない。。」という考えを持たれ、部下は真剣に仕事をしなくなります。
あなたへの忠誠心・尊敬度は間違いなくゼロになる。
たとえ性格的に合わない部下でも、平等かつ公平に接するのが優秀な上司です。
4. 丸投げしろ!(完全に任せろ!)
「部下に重要な仕事を任せられるわけないだろ!」
多くの人がそう思うかもしれません。失敗してばかりの部下に対してならなおさらです。
しかし、部下には丸投げしたほうがいいんです。重要な仕事も信頼して任せるべきです。
すると部下は「信用されてるんだなぁ〜」と感じ、モチベーションがすごく上がります。真剣に仕事に取り組みます。
失敗するでしょう。でもそれでいいんです。あえて失敗させることで部下は成長します。
言葉でいくら伝えても人は成長しません。実際に仕事を体感し失敗を経験することで成長できるんです。
一般的に人は相手が先に信用してくれて、初めて自分も相手を信用できます。
しかし、“先に自分から”信用しなければ相手は信用しません。
先に部下を信用することで、あなたへの信頼度は自然と上がっていくでしょう。
5. 何度でも同じことを伝えろ!
- 「何度も同じことを言わせるなよ〜」
- 「それ前も言ったじゃん!」
- 「何回言えばお前わかるの?」etc
言いたくなる気持ちはよくわかります。。
1回目のミスなら許せますが、何回もされるとイライラするのは人間誰しもあることです。
しかしよく考えてみると、何度もミスするのは当然です。
英語のスピーチ、クラリネットの演奏、バスケのレイアップシュート、跳び箱、書道、けん玉、ヘディングシュートetc
上記のようなことを完璧にできるようになるまで、私たちは何回ミスしてきたでしょうか?
勉強でもスポーツでも、何百回もミスを繰り返して、やっと人はできるようになります。
ところが「部下の教育」となると、私たちはこのことを忘れてしまう。1回ミスして、「じゃあ次はできるだろう」と思い込んでしまう。
英語は1回、2回では完璧に聴き取れません。何千回、何万回と繰り返して聴くことで、体に染みつき自然と聴き取れるようになります。
部下には何回ミスしても根気強く伝える必要があります。英語のリスニングと全く同じ!体に染み付くまで何度も伝えていきましょう。
また、
「自分の伝え方に問題はなかったか?」
ということをミスした部下を責める前に、自身に問いただしてほしい。
「ミスしたのは100%部下のせい」と決めつけるのは、どうかやめてほしい。。
さいごに:新人だった頃を思い出そう!
かつて嫌いだった上司の特徴を思い出しながらこの記事を書きました。
「自分が嫌いだった上司と同じことをしてしまう」ことほど最悪なことはありません。。ぜひとも避けていきたいです!
誰かに教えるときは大きな労力・ストレスが伴います。
- 「めんどくさい。。」
- 「わかってくれない。。」
時にはとてもイライラすることもあるでしょう。
そんなときは自分が新人だった頃を思い出してください。
- 「かつての自分もミスばっかりしてなかったか?」
- 「オレはいま、嫌だった上司と同じことをしてないか?」
教育において多くの人は、「教わる側」の利益の方が大きいと思っています。
しかし個人的には、「教える側」の方が得られることは多いと感じます。
「自分が手本にならなければ!」という意識は、あなたを確実に成長させてくれます。
何よりも部下の成長を見ていく喜びは、とてつもなく大きいかもしれません!