「海外で就職するために必要なことは何か?」
海外就職したい人にとって、今一番知りたいことではないでしょうか?
海外で就職するためにあなたが求められるものは、国、職種、雇い主、状況、環境などによって大きく変わってきます。
例えば日本では、ほとんどの会社で「協調性」や「謙虚さ」がとても求められます。一方アメリカでは「自己主張」や「自立心」が大いに求められるでしょう。
国によって求められることが異なってくるのは当然です。
しかし、どの国であっても“絶対的に”必要だと感じていることが5つあります。
これは僕の知り合いの中でカナダやアメリカで海外就職を果たした人たちほとんどに共通していた5つです。
この5つを実践できれば、どこの国でもあなたが就職できる可能性は大いに高くなるでしょう。
今回の記事が、海外就職したい方の少しでも参考になれば幸いです!
what are the 5 necessary things to get a job abroad “definitely”??(´∵`)??
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1. 目的が明確
「あなたは何のために海外で働きたいのですか?」
この質問にソッコーで答えることができなければ、海外就職できる可能性はかなり低くなるでしょう。ゼロになると言っても過言ではありません。
海外に行けば自由で楽な生活が待っていると勘違いしている人は多いですが、実際は大変なことが多いです。
- 「言葉が通じない。。」
- 「飯がまずい。。」
- 「ルームメイトが合わない。。」etc
ハッピーな生活を夢見た理想と現実のギャップに耐え切れず、「もうヤダ、帰りたい!」となり、すぐ帰国したくなる人は意外と多いです。
しかしどんなにつらい状況でも、「目的意識」さえあれば耐えられます。モチベーションを高く保っていられます。
僕はカナダにいた時、
「好きな人とできるだけ同じ国に居続ける!」というかなり明確な目的を常にもっていました。
おかげで嫌なことは全く気にならずに、ただ一心不乱に就職のための行動ができました。
この答えが明確であれさえすれば、あなたが道に迷うことはありません。目的が明確だと人間は行動がブレない!
2. 主体的に動く
- 「誰かに言われなきゃ動けない」
- 「上司の指示がなきゃわからない」
あなたが他人に依存している状態ならば、海外での仕事は絶対にうまくいきません。
会議中、英語がうまく聴き取れないあなたのために、みんながゆっくりしゃべってくれると思いますか?
「外国人だから」という理由で、会社があなたに優しくしてくれるわけがありません!
仕事で何か困ったことがあったときは、自らアクションを起こして解決するしか道はありません。黙っていても助けてくれる優しい日本人は周りにいません。
また、海外では「どんどん前に行くやつ」が良しとされます。
周りに遠慮して謙虚でいることを美徳とする日本とは違います。海外では仕事でもプラベートでも積極的な行動を心がけましょう!
3. 日本人であり続ける
「『郷に入れば郷に従え』とよく言うだろう? 海外ではその国の慣習、文化に合わせることが一番大事だぞ!」
僕がカナダに行く前、父にそう言われました。外国では日本人らしさを捨て、その国の人として行動しろと。
いま思えばこのアドバイスは全く間違っていました。
確かに状況によって「郷に入れば郷に従え」が求められることはあります。
インド人のみんなとカレーを食べるときは、手で食べた方がいいかもしれません。カナダではみんなと仲良くなるために、一緒にアイスホッケーを楽しむことも必要でしょう。
しかし、「海外就職」という観点からすれば、むしろ「日本人らしさ」を全面に打ち出していったほうがいいです。
「協調性」「きめ細かさ」「時間厳守」「謙虚さ」などなど、日本人特有の性質は海外企業から好印象を受けます。少なくともカナダに限っては間違いないです。
僕はカナダで、現地で働いている様々な日本人にインタビューさせていただくという機会がありました。(※詳細)
その時に多くの方が、職場では「日本人らしさ」が高評価を受けたとおっしゃっていました。
よくこのブログのお問い合わせで、「私は何も技術や資格がないから、やはり海外での就職は厳しいでしょうか?」と聞かれます。
「それは違うよ!」と毎回言いたくなりますね。
特にチームプレーを重んじる日本人の特性は、あなたが思っている以上に海外就職において大きなアドバンテージです。
実際カナダでは「日本人らしさを評価された」「日本人の性質が雇い主に気に入られた」ということで就職できた方が周りに何人もいました。
日本の会社にとっては当たり前のこととしか見られない「協調性」も、海外では特別なものとして優遇される可能性が高いです。面接などではぜひともアピールすべきでしょう。
4. 特殊技術
例えば、
- ライオンを操れる
- 庭師として特殊な伐採作業ができるetc
極端な例ですが、要はその技術を持っている人が少なければ少ないほど良いです。「貴重な人材」として受け入れられるでしょう。
海外ではできる人が少ない技術を持っていることが、かなりのアドバンテージになります。みんながもっている技術ならば意味がありません。
ここで重要なポイントは、「日本に関連した技術」の方が圧倒的に有利であるということ。
海外ではどこの国でも、現地人の就職を優先するという方針があります。外国人より母国で生まれた人たちを大事にするというのは、しごく当然のこと。
誰でもできる仕事ならば当然ながら現地人を優先します。
日本人を雇うなら、雇用主としては「日本人が必要な理由」が1つでも多くある方が絶対にいい。
- 日本語教師
- お寿司職人
- たこ焼き職人
- 日本企業を相手にするディーラー
- 日本人向け観光案内etc
日本に関連した仕事ならば、「なぜこの人が必要なのか?」とカナダ政府に聞かれたときに、雇い主はかなり答えやすくなります。
「なるほどね。それは日本人であるその人しかできない仕事だね。じゃあ認めるよ!」というふうに、カナダ政府は納得しやすいでしょう。
5. 海外を楽しむ
これが個人的には最も重要なことだと感じます。
結局は「海外という場を思う存分楽しめるかどうか?」がすべてだったような気がします。
「なんでずっとこの国に居るの?」とインド人のオーナーに聞いたとき、
「楽しいからさ!それ以外に理由が必要かい?」
と答えた彼の笑顔がいまだに忘れられません。
僕自身も楽しむことができたからこそ、日本大好き人間でしたがカナダに2年もいることができました。
- 異文化交流
- 外国人であるという特権
- 初めての彼女
- 優秀な起業家たちとの出会いetc
すべての出来事が楽しくてしょうがなかったです。日本では味わえなかった様々な経験ができました。
特に、外国人であるという特権を生かして、電車で見知らぬ人たちに話しかけるという経験はマジで楽しかったです!
※僕が人見知りを克服した“電車英会話”について。気づいた3つのこと
海外では困ることや大変なことは多くあります。
めちゃめちゃ便利で豊かな天国「日本」にずっと住んでいたら、そりゃ大変に感じるのは当たり前です。
しかし、大変なことや嫌なことさえもすべて「楽しい」ということに変換できれば、あなたはずっとそこで働きたいと思えるでしょう。
そこに居る意味が見い出せます。
さいごに:英語力は二の次
「あれ?英語力は必要じゃないの? (・ ・?)」
ここまで読んでくださった方は誰もが不思議に思うでしょう。「外国で仕事するんだから、まず英語ができなきゃ話にならないでしょ?」と多くの人に聞かれます。
しかし実際には英語力の必要性はそこまで感じませんでした。
これは僕がカナダで日本人と働いていたから言っているわけでなく、周りの多くの方々が「英語はそこまで重要じゃなかった」とおっしゃっていたからこそ言えることです。
確かにネイティブたちと旅行に行ったり、ホームファミリーたちと交流したり、そういった場面ではもちろん英語力が必要になるでしょう。
しかし、海外就職という観点からすれば、英語力よりも「技術力」の方がはるかに求められます。
当たり前ですが、英語ができる人なんて海外ではゴマンといます。雇い主が英語を話せる人を求めてるなら、あなたを雇うことは絶対にありません。
じゃあ何で雇うかと言ったら、やはり「技術」しかないです。
イチローやマーくんなど海外で活躍する日本人選手は、「英語ができる」からではなく、「技術が高い」からこそメジャーで高評価を受けています。
彼らは決して英語ペラペラではありませんが、高い技術力で十分海外でもやっていけてます。
まずは高い専門知識・技術が先にあって、それに付属するものとして英語力があればいいんです!
海外で働きたい多くの方は「英語力が一番大事」だと勘違いしています。
しかし実際には英語力よりも、今回挙げた5つの方がずっと重要であるということを決して忘れないでください!!