海外で働いてみたい人は多いと思います。特に「世界一住みやすい街」と言われるバンクーバーは日本人にも大人気。毎年多くの人が留学やワーホリでやってきます。
彼らの中には軽々に仕事をゲットしてしまう方も大勢います。日本ですごい実績(or 経験)、現地でのコネクション、何か特別な技術(IT,第二か国語,etc)を持っている人であれば、カナダで就職するのにそこまで苦労はしないと思います。
日本での実績なし、コネなし、特別な技術なし、恋人なし、お笑いセンスなし、ナイナイずくしの僕はめちゃめちゃ苦労しました!
帰国2ヶ月前に好きな人ができたために、現地就職を決意した僕。でもまさか本当に就職できるだなんて、僕の家族は予想だにしてなかったみたいです。特に僕のアニキは未だに信じてくれません…
「お前が仕事ゲットできるほど、カナダは甘くないだろ。誰が信じるかよ!」
いや、マジだって、アニキ!(TдT)信じてよ…
「運が良かっただけでしょ?」
そうかもしれません。 実際僕は周囲の人にとても恵まれました。のび太のような僕を雇ってくれたの会社には感謝の気持ちでいっぱいです。
でも、運だけじゃないと思うんですよ!何も取り柄がない奴なりに僕も努力しました!今回は、なんの取り柄もなかった僕がカナダで就職するための道のりを聞いてやってくださいな。
「のび太ができたなら、オレにもできそう!私にもできる!」って自信をもってくれたらうれしいです。
How could even Nobita who has nothing special get a job in Canada?
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送ったレジュメ、かけた電話、全部拒否…
好きな人ができ、カナダでの就職を決意。それまで日本に帰るつもりだった僕は慌てて就職活動を開始しました。
早速レジュメを書いて、バンクーバーのいろいろな会社に送りました。しかし返事は一切なし….ネットで電話番号を調べ、たくさんの会社に電話もかけてもみましたが、「Sorry,We’re busy. Good-Bye!」と誰1人まともに対応してくれませんでした…
ならば!と思い、いくつかの会社に直接レジュメを手渡しに行きました。
「Oh, thank you for coming!We appreciate it. I’ll check this and contact to you. We’ll be in touch」
と言って、受け取ってはくれましたが、返事は一切なし。
(返事もくれねぇのかよ!(ToT))
かなりの数の会社にレジュメを送りましたが、僕は一次面接にさえたどり着けませんでした。
カナダに限らずどこの国でも「外国人より現地の人雇う」という方針は変わりません。企業が外国人を雇うためには「現地の人ではなく、その人じゃなきゃいけない理由」がなければなりません。
特別なスキルだけじゃなく、例えば、日本へ向けたサービス展開、日本人顧客へのビジネス,etc「絶対あなたを雇わなきゃいけない」ってものがなければなりません。
日本で2年10ヶ月間、某製造業で働いていただけ(特別な実績なし)、日本語なまりの英語がちょっと話せる外国人の僕を雇ってくれる、超寛大な企業がカナダにあるはずありませんでした…
インターンシップ
「どうすりゃいいかな〜?」
ルームメイトに相談したところ、インターンシップをすることを勧められました。
カナダでは、学校卒業後、インターン(研修生)として数ヶ月間就業経験を積み、その後、やっと就職するケースがほとんどです。というのも、カナダでは日本のように「新人を育てる」という概念がないのです(※ごく1部の大企業を除いて)。就職するには即戦力、すぐ使えるやつにならなければなりません。「じゃなかったら、その前に無給で働くしかないよね♪」って話し。
僕は正直インターンシップなんてしたくなかったです。「こんな超カツカツの生活しててお金ないのに、無給で働くなんてまっぴらゴメンだよ!」って思ってました。
でも、ふと立ち止まって現状を見たときに、
「おい、のび太。お前そんなこと言える立場か?」
って声がすぐに聞こえました。
「何一つ取り柄ナッシィングのお前をインターンなしで雇ってくれる会社なんて世界中どこ探してもあるはずねぇだろ!」
ってことに気づいたわけです… (_ _,)
てなわけでインターン先を探すことになった僕。バンクーバーでインターンシッププログラムを提供している学校は多くありましたが、生活費が超カツカツの僕にそんな費用を捻出できるわけありません。自力で探すしかありませんでした。
そんなある日、たまたま現地で出会った方の会社でインターンさせていただくことになりました。
まさに運命の出会いでしたね。
スキルを身につけるための投資
なんとかインターン先を見つけ出した僕。でも、安心するのは百年早い。インターン後に僕を雇うという保証は全くありませんでした。
インターン後に働かせてもらえるケースはたしかにありますが、もちろんそうでないケースも多いです。たぶん最初、事業主の方には僕を雇う気など微塵もなかったと思いますよ。ホント、何一つ取り柄ナッシィングでしたから、僕は..
就職を勝ち取るためにはインターン中に、会社にとって必要な存在にならなければなりません。
何か成果を残さなければ雇われることなどできず、無給で働いた日々がムダに終わってしまう…当時はかなり大きなプレッシャーを感じてましたね。
そしてインターン初日。まず言われたのが、
「こんなオンボロパソコンじゃなんも教えられないよ!」
僕がそれまで使っていたPCは3年前に中古で買った東芝の超古いラップトップ。重くて持ち運び不便、機能もすごく遅れていました。
そこで僕はすぐに、底が尽きそうな銀行口座からお金を引き出し、あらゆるパソコンの中で最高峰と言われる「Mac book Air」を買いに行きました。(TAX込みで約$900。これは痛かったー(ToT)!)
普段マックのハンバーガーさえまともに買えない僕にとって、$900はとんでもない金額でした。
でもITに精通している人からからITを教わりたかったら、それなりのツールを揃えなきゃいけない!と思い、買っちゃいました。
経済状況はかなり苦しくなりましたが、このとき最先端のパソコンを買ったおかげでそのあと業務をしていく時にとても助かりました。Macってホント便利な機能多いです!僕はもうWindowsに戻れないっす。(※Macのスゴさ)
また会社では、Web関係の仕事を多く取り扱っていました。そこで、もっとWebに強くなろう!と思い、バンクーバーのうぇぶ屋・セナさんのWebレッスンを受けました(1週間に1回を2ヶ月間)。とてもお忙しい中、貴重なお時間をいただいていたので、もちろんお金を払って。
まともなメシを食う金がないのに、後先考えずに行動してしまったものです。でも、雇われるためには、“まずはWebに強くならなきゃ!”と思っていたのでとにかく必死でした。
これによってカツカツだった生活が、さらに超カッツカッツになりました。よって、こちら の記事にかいてあるようなことをすることになったわけです。
でも、泣けなしの貯金を払ってWebレッスンを受けた甲斐はありましたね!セナさんは凄腕のウェブデザイナーだったので、貴重なノウハウを学ぶことができました。これからお金を貯めて、またセナさんにレッスンを受けたいなぁ〜なんて思ってます。あの人の技術はマジでヤバいっすよ!
何かを学ぶなら、やっぱり上達者から教わるのが一番です。
見えてきた強み
インターンの間、プロのウェブデザイナーさんによるレッスンを通して、Webに関してだけは、会社の中で徐々に自分の強みになっていきました。
その他、営業力、英語力、文章力などは会社の中で僕はダントツ最下位です。
でも毎日徹夜で必死に勉強したおかげで、Web制作には必須と言われる“HTML”、“CSS”、“PHP”、“JavaScript(jQuery)”
この4つのプログラミング言語に関してだけは、自信がでてきました。
WordPressやPhotoshop、Dreamweaverといったソフトウェア、さらにSEOやWebマーケティングについても徹夜で勉強しました。
日本で超アナログ人間だった自分にとって、かなりつらい日々でしたよ、ホント!(※詳細)
でも苦労して覚えた分、Web制作に関してだけは、役立てるようになっていったと思います。つまり、少しは誰かに頼られる存在になっていったということです(そう信じているのですが…)。これはとても大事なことです。
まだまだ自分のレベルは初級の初級です。だからこそ、これからもっともっと勉強を頑張ってより高みを目指したいと思います。さもなければ自分の居場所はない!という強い危機感が僕にはあります。
お金(利益)を生み出す
Webに関して、会社に頼られる存在になったとはいえ、それが会社にとってお金、利益を生み出さなければ何の意味もありません。
「ただ役立ってるだけじゃ意味ないよ、のび太く〜ん♪ 普通に考えてそうでしょ?だって、少なくともあなたの給料分の利益だせなくて、どうやってあなたを雇うっていうの?雇って欲しかったら利益ださなきゃ、ダメだよ〜ん♪」
ってことです…かなり歯がゆいですが、ごもっともな意見です…
自分にできることで、利益を生み出せることは何か?
苦労してプログラミング言語を覚えたおかげでできるようになったWeb制作。この技術を生かして、「飲食店や小売店などのホームページを作るというサービス」で会社に利益を作り出せる!
バンクーバーにはたくさんのレストラン、お花屋さんなどがありますが、Webサイトをもってないところは多いです。”そんな方々にWebサイトをお作りし、宣伝、集客に関してお手伝いする。”
そういったサービスを上司の方が提案してくださいました。
そして徐々にですが、会社に利益を生み出せるようになっていったと思います。
いや、すいません!正直まだまだ「お金を生み出す」ということに関して、僕の貢献度は超ひくいっすね(ToT)。だからこそ僕は、これからもっと努力しなければなりません!会社の利益のために、もっと自分にできることがあるはず!
のび太のような僕を雇ってくださっている方に少しでも恩返しができるように、これからもっと頑張らなきゃいけません。
現地で働くために、結局一番重要なのは…
カナダで働くために一番重要なことはなんでしょうか?
日本での実績?何か特別な技術?流暢な英語力?
僕はモチベーションが一番重要だとおもいます。絶対にカナダで働きたいというモチベーション。
僕はどうしても好きな人と同じ国に居続けたかったんです!(※詳細)永遠の片思いではあるけれど、1秒でもその人と同じ国にいてお役に立ちたかった。そんな思いがとてつもないモチベーションを生み出しました。
これが例えば、ただ単に「カナダって日本よりちょっと住みやすいから」みたいな動機だったら、僕は絶対に途中で逃げ出していたと思います。
貧乏生活に耐え切れず、すぐに日本に帰っていたでしょう。
いや〜、恋の力はホントすごい!その人のためなら、なんだってできそうな気がするんですよ。もう僕はメロメロっす!
少しでも好きな人のお役に立つために、同じ国に居続けるためには仕事が絶対に必要!だから僕はもっと成長しなければなりません!
みなさん、ぜひとも応援よろしくお願い致しまーす!!