「のび太さん、“ホームステイ”って実際どうでした?」
先日ある大学生から聞かれました。
留学生のほとんどはホームステイを経験します。
来たばかりの頃は英語にも生活にも慣れてないので、最初の2〜3ヶ月間はホームステイを利用するのが留学では定番となっているようです。
僕自身はホームステイの経験が2回あります。
当初は最初の3ヶ月間、ずっと同じホストファミリーのところに滞在するつもりでした。でも留学生が急に増え始めたので、他の家に引っ越さなければならないことに…(/_;)何でオレが…
2回のホームステイを体験した率直な感想は「めっちゃ良かった!」です。ともに親切な面白い家族で楽しかったです。
ただもちろん全てが良いことばかりじゃなく、「う〜ん、ちょっとなぁ..(´ε`;)…」と感じたこともありました。
それに知り合いの留学生の中には「ホームステイはマジで最悪だった!」と言っていた人も結構いたのが事実。
今回はホームステイに興味がある人に向けて、実際に経験してみての正直な感想(メリット&デメリット)、そして、ホストファミリーと仲良くなるために僕が実行したこともお伝えします。
ホームステイに興味ある方は、ぜひ参考にしてください!
How did Nobita feel about “Homestay”, and what did he do to get along with host family??(´∵`)??
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ホームステイを体験してみた正直な感想
【メリットは?】
1. 食事が毎回でる
まず一番のメリットはなんといってもコレ!「朝・昼・晩」の3食ガッツリうまい飯を食わせてもらえました(๑´ڡ`๑)
2つの家ともホストマザーが料理好きで、毎回でてくる手作りのグラタンやピザがめちゃめちゃ美味しかったです!
ホームステイの費用には「朝・昼・晩すべての食事代」が基本的に含まれています。 しかも家族と一緒に食事を楽しめるのが良かったでーす!
ホームステイだと「食材の買い出し」&「料理を作る」などに時間を取られることも無く、そのぶん勉強やバイトなどの時間にもっと費やすことができます。
(※注意点)
しかし、「ホームステイ先の食事が合わなかった」という人も当然います。
カナダの場合、ホストファミリーにはインド人やフィリピン人もいますが、日本人には馴染みのない伝統料理を多く出されるかもしれません。その場合などに「まずい」と感じてしまうかも。。
そして日本人の性質上、「出されたものは文句を言わず食べるべき」と思ってしまう人は多いです。
嫌いな食べ物を我慢して食べ続け、ストレスを貯めていく留学生も実際はたくさんいるでしょうね。 (´ε`;)
2. 英語でのコミュニケーションがガッツリできる
家庭内では100%完全英語環境でしたので、現地のリアルな英語に慣れることができました。
たどたどしい英語でしたが、ホストファミリーは皆さんとても親切に聞いてくれたので、安心して会話できました。
「今日あった出来事を話してごらん」と毎晩聞かれ、よく発音や文法が間違っているところを優しく指摘してくれましたね。(いま思えばアレはかなりスピーキングの練習になったよなぁ〜)
現地の人と一緒することで、日常生活の中で勉強だと意識せずに気軽な気持ちで英会話できたのが良かったです。
ただもちろん、「留学生とはあまり話したくない、距離を置きたい」という家庭もあるでしょう。
ゆえに「ホームステイすれば絶対にガッツリ英会話することができるはずだ!」と期待しすぎないでくださいね。。
3. 色んな所に連れて行ってくれた
ホームステイの最大の利点は、「語学だけでなくその国の文化も学ぶことができる」ことだと感じましたね。
ひとつの家族と生活を共にすることで、現地のリアルな生活習慣を知ることができました。
僕のホストファミリーは、週末に必ず家族でどこかへ出かける人たちで、一緒に色々なところへ連れて行ってくれました。
アクティビティを通してますます家族と仲良くなっていき、どんどん気軽に話しかけられるようになっていったのが良かったです。
(補足)
家を出るときホストマザーが言っていましたが、彼らは僕を少しでも長く滞在させようと必死だったようです。
留学生が長く住めば住むほど、不労所得が入ってくるからです。
カナダではホームステイ業をやっている家は日本よりもずっと多く、競争率も激しいです。
ゆえに他の家と差別化を図るため、留学生を色々な場所に連れて行ったりして楽しませようとする家庭もあるようです。
僕はすぐに出て行ってしまったので、ホストマザーはとても残念がっていました。「あんなに良くしてあげたの..」と。 (_ _;)めっちゃ罪悪感!
【デメリットは?】
1. 費用がかかる
「3食付いて水道代ガス代全て込み」。そりゃもちろん費用は比較的高いです(TдT)
多くの留学生が3ヶ月までしかホームステイしない1番の理由はこれかもしれません。
僕の場合は、1ヶ月あたり800ドル(≒80,000円)しました。一方、シェアハウスに乗り換えた時は$490だったので、月310ドルも違うわけです。
留学期間中この差はかなりデカいっす!長期滞在する人の場合は特に。
でも中には、「部屋だけ貸して食事・水道・ガス代は別」という家庭もありました。その場合には負担をだいぶ減らせるのでOKかもしれませんね。
2. 当たり外れがある
「全部のホストファミリーが良い」というわけではありません。もちろん中には自分と合わない家庭や悪い環境の家庭もあります。
僕の学校のクラスメイトで、「ホストファミリーがマジで最悪!」と言っていた人は確かにいました。
- 食事がマズイ、合わない
- 全く話してくれない
- アジア人の家で英語環境ではなかった
- 夜の騒音がひどい
- 子供がいたずらしてくるetc
僕の場合は幸運にも素晴らしいホストファミリーに恵まれましたが、そうじゃない人も結構いたようです。
「ホストファザーがセクハラしてきた」「寝ている間お金を盗もうとしていた」という、かなり悲惨な話も聞いたことがあります ( ̄O ̄; ))マジでありえねぇ..
ホームステイ先を選ぶ際は、できるだけ過去に住んでいた人の評判が良かった家を選ぶようにしてください!
3. ちょっと束縛感(?)があるかも
他人の家に転がり込んでいるわけですから、そりゃ自分の好き勝手に生活できるわけじゃないです。
その家が決めた規則に従わなければなりません。
「夜は10時までに帰る」「食事が入らない時は◯時までに連絡する」などのルールが、少し束縛されていると僕は正直感じました。
シェアハウスで生活しているいるときは、何時に帰ってきても誰も文句は言わないし、何を食べるかも全て自分の自由。
そういう意味では“楽”になったと思いました。
ホームステイでは、「その家のルールに従って迷惑をかけてはいけない」という規制がでてきてしまうことをお忘れなく!
ホストファミリーとうまくやってくために効果的だったこと
1. 折り紙
おみやげとして定番すぎるかもしれませんが、僕にはコレしか思いつきませんでした(_ _;)
日本といえばやっぱり折り紙ですから。
折り紙を日本から持参して、子供に鶴の折り方を教えてあげましたが、すごく喜んでくれて良かったです。
他にもけん玉とかお手玉とか、日本らしい遊びは喜ばれると思いますよ。
2. 肩たたき券
「サザエさんのカツオ」のパクリです。(_ _;)
「実はマッサージが得意で、よくオヤジにやらされていたんだ」と伝え、ホストマザーにやってあげました。めちゃめちゃ喜んでいただけましたね。
おかげですぐに仲良くなることができて、そのせいで食事が毎回豪華だったのかもしれません。
でも、1回だけのつもりが“毎日やらなきゃいけない習慣”になってしまったのはキツかったです(´Д`)ハァ…
「オレにもやってくれよ!」って言いたかったです。。
3. 自分から話しかける
毎日自分から積極的に話しかけていきました。そのおかげで向こうも心を開いてくれたのかなと思います。
日本じゃ外国人と話す機会はほとんどなく、「英語を少しでも練習したい!」という思いもありました。
「発音・文法が間違ってる」なんていうのは、向こうの人にとってはどうでもよかったりします。
例えばあなたが日本で外国人と話す時、カタコトの日本語で話されても全然気にしませんよね?
むしろ多くの人は「よく日本語話せるなぁ〜。一生懸命話そうとしてエライなぁー」と感じます。
それと全く同じで、ホストファミリーはあなたから流暢な英語が聴けるとは少しも期待していません。
だからこそ「英語がうまく話せない」とか全く気にする必要ないっすよ。ぜひとも積極的に話しかけていきましょう!
さいごに: ホームステイをうまくやっていくために重要なこと
先ほど述べた通り、全てのホストファミリーが良いとは限りません。
ホームステイ中はもちろん不満や怒りを感じてしまうこともあるでしょう。
しかし忘れないでいただきたいのが、“こちらから先”に仲良くすることが大事だということ。
当時の僕が「折り紙」や「肩たたき券」で仲良くなろうと必死になっていた理由は、その家族とより良い関係を築いていきたいと思っていたからです。
こっちがフレンドリーで礼儀正しく接していれば、誰だって「じゃあコイツには良くしてやろう」と思うものですよね?
もし運悪く“外れのホストファミリー”だったとしても、そう思ってくれるでしょう。
それは他の場面でも全く同じ。
レストランで店員さんは、態度の悪い客に対して「一生懸命に接客しよう!」とは思えません。
店員の立場としては、平等に接しなければといけないと思っていても、どうしても雑な対応になってしまいます。
親切にしてもらいたいなら、ホームステイ中は必ず“自分から先に”仲良くなっていくべきです。
そうすればどんな家に行こうとも、最高で快適なホームステイ生活があなたを待っていることでしょう(^^)!!
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