スモールトーク(Small Talk)とはいわいる雑談、世間話です。レジの店員さんや電車で隣になった人、イベントやパーティーなど、初めて会った人とでも短い時間の中で楽しく会話すること。
初めて会った見知らぬ人と楽しく英会話するためには、単語をいっぱい知っているとか、発音がキレイとか、英語の技術が高ければできるものではないと思います。
英語での会議やディベートではうまく話せても、ランチでの会話や廊下でのちょっとした立ち話はつらいなぁ〜という人は、カナダ人でさえ意外に多いそうですよ。
僕は毎日電車で通勤していますが、1日3人くらいの見知らぬ人とスモールトークをしています。
1年以上毎日スモールトークをしてきた結果、こちらの記事(バンクーバーで100人に聞きました!カナダの人は日本のことをどう思っているのでしょうか?)のようなこともできました。
カナダに来た当初は自転車を使っていたのですが、ソッコーで盗まれ(しかも2台!(TдT))、しかたなく電車を使うことになりました。
「わざわざお金払って電車に乗るんだから、その分なにか自分に得るものがなきゃ意味がねぇ!よし、じゃあカナダ人と話して英語力を鍛えよう!」
という理由で僕は電車英会話をすることになりました。
始めのキッカケは英語力を鍛えるためでしたが、今では単純に楽しいからやってます。英語力を伸ばすためとかそんな意識は一切ありません。
英語がまだまだ超下手で(TдT)、日本人とキレイな人と話す時は一気に無口になってしまう僕。
それでも電車の中で見知らぬ人とのスモールトークだけは唯一得意だと胸を張って言えるものなんです。
「え?英語が全然うまく話せないのに?なんで (・ ・?)」
なぜならスモールトークがうまくいく流れ(ルーティン)がわかってきたからです。
電車英会話を始めた頃はもちろん全然うまく会話ができませんでしたが、300人以上の方と話してきた結果、うまくいくコツがやっとつかめてきました。
スモールトークができることはこれから海外に行く人や仕事で英語を使う人にとって、すごく重要だと思います。ビジネス・ミーティングや交渉の時に、まさかいきなり本題に入ることなんてことできませんからね。
日本語だと自然に世間話ができる人でも、英語だと難しいと感じる人は結構いるのではないでしょうか?
今回は僕が電車で実践しているスモールトークの7ステップをご紹介します。
これから海外旅行や留学、海外出張などに行かれる方の少しでも参考になれば、すごくうれしいです!!
How do you do good Small Talk by 7 Step??(´∵`)??
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スモールトークの7ステップ
ステップ1: “笑顔で”話しかける
(Talk with smile)
電車に入った瞬間、まず話せそうな人を探します。年配で優しそうな人、外をじっと見ていて暇そうにしている人など、話しかけても大丈夫そうな人は意外と簡単に見つかるものです。
“笑顔で”話しかけるというのがものすごく重要なポイントです。
「Hi! How’s it going?」
笑うことが苦手な僕もこの時だけは元気で大きめの声で全力の笑顔を作って話しかけます。笑顔で話しかけることで相手の警戒心がなくなり、とても話しやすい雰囲気になると思います。
この「話しかける瞬間」がおそらく多くの人にとって、最も緊張するのではないでしょうか?実際僕は昔、ガチガチになって声が震えていました。(今でも美人の姉ちゃんに話す時は声が震えます。)
でも最近では見知らぬ人に話しかけることへの抵抗感が徐々になくなってきました。
というのも、電車で多くの人は話しかけられることに対してあまりイヤに感じないということがわかってきたからです。むしろ喜んでくれる人もいると思います。
そりゃ本を読んでる時や音楽を聞いてる時に話しかけられたら誰だってイヤですが、何もすることがないんだったら電車ではみなさん基本ヒマです。時間つぶしで話し相手を求めている人もいる。
「話しかけてくれてありがとう!私、誰かと話したいと思っていたのよ。電車の中っていつもヒマでしょ。」
先日話した優しいおばあさんがそう言ってくださいました。
いや〜めっちゃうれしかったっす!! \(^o^)/!!
ステップ2: 簡単に自己紹介
(Introduce yourself briefly)
「My name is Tsubasa, came from Japan. May I ask your name?」
簡単な自己紹介をお互いにして、相手の名前を呼ぶのがいいと思います。それによって親しみが増して話しやすくなります。
「Nice to meet you, Mike! You always use this train?」
相手の名前が「マイク」とか、よく聞く名前の場合は簡単に聞き取れますが、初めて聞くような名前もよくありますので、相手の名前はめっちゃ集中して聴きます。聴き取れなかった場合は「Could you say again?」と言い、もう一度確認します。
ちなみに僕の名前「Tsubasa」はこちらでは全く耳慣れないらしく、何度も聞き返されることがとても多いです。
「What?Your name is ツゥバッサ? or チュッバッサ?」
もっと発音しやすい名前に改名した方がいいかもしれませんね(´ε`;)
ステップ3: 共通の話題でまずはウォーミングアップ(Find common ground)
自己紹介が済んだらいよいよスモールトーク本番。
始めはウォーミングアップとして当たり障りのない話しやすい話題を切り出すのがポイントです。
★僕の鉄板ネタ
電車関連
共に電車に乗っているんですから、電車の話題はとても話しやすいです。
・「I’m going to Yaletown. Am I on the right track?」
・「There is no driver in this train, right? That surprises me! Because, in Japan, there is always some drivers in the train.Do you know how it works without any driver?」
天気のこと
天気はどこの国も共通の話題。
バンクーバーは雨の日がとても多いので、珍しく天気の良い日は、「今日はすごくいい天気ですね!」となり会話が盛り上がります。
・「It’s really beautiful sunny, isn’t it? Now, we can walk around a lot today.」
・「It’s raining as always. I can see why Vancouver is called ”Rain”cover, you know.」
バンクーバーのこと
共に住んでいるところなんで、そりゃ話しやすいです。
・「Could you tell me some popular Japanese restaurants in Vancovuer? I just came to Vancouver, and I’m not familiar with this city yet.」
・「I’m just curious, where is your favourite place in Vancovuer?」
日本のこと
日本人であることを生かして、日本のことをいろいろ聞いてみます。
・「Have you ever been to Japan?」
・「I wonder, is there any Japanese person which is quite famous in Canada?」
ステップ4: 相手をほめる
(Give a small compliment)
どんな人と話すにしろ、「いいなぁ〜」と感じるところは必ず1つや2つはあるものです。褒めることで相手との距離感は一気に縮まります。
・「The Bracelet looks very nice on you.」
・「I like your shoes. Where did you get them?」
でも褒めすぎてしまったり、大げさには言わないほうがいいと思います。だって会ったばかりなんですから。
「ん?なんでこいつこんなに褒めてくるんだ?俺たち会ったばかりだろ。お前にオレの良さの何がわかんの?」ってなっちゃいます。
小さな褒め言葉(a small compliment)を軽くサラっとした感じで言うのがいいと思います。
ステップ5: 相手の話しを興味をもって聞く
(Engage the other person)
話すことばかりに気を取られず、聞くことに集中することがすごく大事だと思います。相手が話している間、目がキョロキョロしたり、興味のない態度をとってしまってはいけません。
「私はあなたの話しをちゃんと聞いてますよー!」というのをしっかりと態度で示すのが重要です。
そのために相手の話の途中で、相づち(response)したり、時には質問を投げかけるのが効果的です。
※僕がよく使う相づち表現
Oh,I see(なるほど)
Seriously?(マジですか?)
Uh-huh(うんうん)
How come?(どうしてですか?)
Interesting(おもしろいですね。)
Amazing (驚きです。)
That’s funny!(それはウケる!)
It makes sense(納得できます。)
Exactly(まさにその通りですよ。)
Absolutely(間違いないです。)
Indeed!(ですよね〜!)
ただし、意味がよくわからなかったのに適当に相づちするのはよくありません。
また日本人に話す時と違って、「うんうん、はいはい」と頻繁にうなづくのもよくないと思います。こちらでは話している間はじっと相手の目を見て、本当に納得がいったときだけうなづき、同感や理解を示します。
ステップ6: ジョークを言う(Give a joke)
ジョークを言って相手を笑われることができれば相手との距離はもっと縮まり、会話はもっと弾んでいきます。
ただ普通に話しているだけでも楽しいかもしれませんが、お互い笑い合えたほうがもっとスモールトークが楽しくなります。
英語で相手を笑わせるというのはかなり難易度の高いことかもしれません。でもぜひ海外ではチャレンジしてみてください!
「By the way, do you know how to get the Shinjyuku?」
「Why do you ask me? You know that more than me, right?」
「Oh, sorry, There are so many Sushi restaurants in Vancouver, so that I thought I’m still in Japan.」
「Hahaha! It can’t be helped.」
ステップ7: 良い感じでさようなら〜
(Say goodbye nicely)
楽しく話すことができたのに別れてしまうのは、歯がゆいものですね…でも自分の駅についたら残念ながらお別れしなければなりません..
「終わり悪けりゃすべて悪し!」とよく言うように、会話を感じ良く終わることはとても重要です。
「あっヤベ!オレもう降りなきゃ!じゃあ!」みたいな感じで終わっちゃダメですよ!話してくれたことに感謝し、笑顔でグッバイしましょう。
・「Well, this is my station. Thank you for nice talking,Ellen!」
・「Sorry to interrupt, but I have to get off now. Thank you for giving me a good time,Kevin. I really enjoyed talking to you! 」
・「I wish I could talk to you more, but I gotta go now.Thank you, Mayu! You made my day!」
まとめ
僕が電車でスモールトークするときの7ステップ
1.“笑顔で”話しかける(Talk with smile)
電車に入って話しかけやすそうな人をみたら、全力の笑顔で、「Hi!How’s it going?」
2. 簡単に自己紹介(Introduce yourself briefly)
「My name is Tsubasa, came from Japan. May I ask your name?」と言ってまずは日本人であることをわかってもらう。
3. 共通の話題で打ち解ける(Find common ground)
僕が話しやすいネタは電車、天気、バンクーバー、日本、家族
4. 相手をほめる(Give a small compliment)
ベタ褒めではなく、軽い感じでサラッと一言。
5. 興味をもって聞く(Engage the other person)
「しっかりと聞いてますよー!」というのを態度で示す。相づちは必須。
6. ジョークを言う(Give a joke)
互いに笑い合って会話をより楽しくする。
7. 最後は感じ良くさようなら〜(Say goodbye nicely)
「終わり悪けりゃ、すべて悪し!」。締めが肝心です。
英語がまだまだ超下手な僕ですが、毎回この7ステップ(ルーティン)を忠実に実行することで、電車でのスモールトークを楽しむことができています。
一番重要なのは「会話を楽しむ」ということ
人とのコミュニケーションを楽しむ!
発音が苦手とか人見知りとか、そんなもん一切関係なく「一緒に楽しく話したい」という気持ちさえあればスモールトークは誰でもできると思います。
僕は電車でのコミュニケーションの時間が毎日楽しみでしょうがないです!仕事の話などではなく、純粋にコミュニケーションを楽める時間だからです。毎日いろいろな人に会って、いろんな話しを聞いて、ジョーク言って笑い合って。いや〜マジで最高っすね!!
今回は「スモールトークの流れ」を紹介させていただきましたが、一番重要なのは英語力ではなく、人との会話を楽しむことだということをぜひ覚えておいてください!
Now, You know how to do Small Talk.
Let’s enjoy talking!