のび太がバンクーバーにやってきて、約１年。

これまでいろいろと日本との違いを実感してきました。

・冬から春まで、毎日のように雨が降る
・いろいろな国の人が多い（60%以上は移民）
・スーパーでは日本より大きいサイズのものが多い
・カスタマーサービスが日本より親切じゃない、
・僕の笑いが全く通用しない、etc

それらはカナダに来る前からある程度知っていましたが、実際にきて体験してみると最初は戸惑いました。

でも日本とカナダは違う国なので、習慣や人々が違うのは当たり前です。何か戸惑うことがあっても「まぁここは外国だからそんなもんか。」と気にしないようにしてきました。日本と違うからといっていちいちストレスを感じていてもしょうがないですよね。

でもこの前、僕にとってどうしても受け入れがたい、「これはありえない！！」ということがありました。僕がバンクーバーに来てから間違いなく一番おどろいたことです。

What surprised Nobita the most in Vancouver??(´∵`)??

よく落ちている小銭

バンクーバー、特にダウンタウンでは、よく小銭が落ちているのを見かけます。

ほとんどの場合は、1セント、ごくたまに5セントか10セント。

日本では小銭が落ちているなんて、そんなにめったにあることじゃないですよね。

1セント、よく落ちているよなぁとは思っていたのですが、
その理由がずっとわからなかったんです。

「みんな財布に穴でもあいてるのかなぁ〜。」とぐらいにしか思っていませんでした。

そんなある日、ダウンタウンを歩いていていると、僕の前を歩いている中年男性が小銭を落としたことに気づいたんです。

その人は急いでいて、小銭を落としたことに全く気づいていないようでした。そこで、小銭を拾ってダッシュでその人のところまで行き、声をかけたんです。

ー“Excuse me！ You just left this coin.”

そうしたら、その人、

ー“Oh, it’s OK. Just let it be”　

ん？ (･ ･?) ﾅｾﾞ?理解できないのび太。

せっかく人が親切に拾ってきてあげたのに “そのままでいい”
ってどういうこと？

ー“What does that mean ?, “Just let it be” ”

ー“I don’t need it. Just leave it”

どうやらその人はうっかり落としたのではなく、
わざと小銭を道端に捨てたらしいんです。

えっ？うそでしょ！？

1セントとはいえ、お金を捨てるってどういうことだ！？
その感覚が全く理解できませんでした。

この間、それをルームメイトに話したら、

「あ〜、そういう人はこっちでは結構いるよ。こっちでは小銭はあまり使わない。小さい買い物でもほとんどがクレジットカード払い。だから財布に小銭が貯まるのがイヤなんだろうねぇ。財布重くなるから。」

「財布が重くなるから小銭を捨てる」

信じられますか、この考え方を！！ (￣O￣; ))!!

僕はとてもじゃないけど受け入れられないです。

幼い頃から「ものを大事にしろ！」と親に言われ続け、カナダに来てからずっと節約生活をしている僕にとっては。

もちろん、国の習慣、人々の考えはそれぞれだから、それを否定するつもりはまったくありません。

ですが、“お金を捨てる”というその感覚は僕には到底理解できません。仮に僕が億万長者だったとしても。

カナダに来てから、いろいろとカルチャーショックを経験してきましたが、これには一番驚きました。

まだまだ戸惑うことが多いカナダ。でも、この違いを受け入れて逆にそれを楽しんでいきたいです。
それにカナダにはいいところもたくさんあります。これからそれをたくさん見つけていきたいと思います！

追記（2013/2/4）

2013年2月4日をもって、B.C州では1セント（ペニー）が使われなくなりました。（詳しくは こちら）
なので、これからはもっと1セントが捨てられることになりそうです…なんか歯がゆいっす！