あなたは日本でどんな差別(嫌なこと)を経験しましたか?
つい先日、この質問を多くの外国人たちへぶつけてみたのですが、「オレ自身はどうかな?」と考えてみました。
つまり、「もしかしたら自分も無意識のうちに、外国人たちを不愉快にさせる行為をしているんじゃないか?」と。
で、よ〜く考えてみると、
特に子供の頃はかなり差別的なことをかなりやっちゃっていたなと気づいたんです。(_ _;)
最近の日本、特に東京には急激に外国人たちが増え続け、見かける・話す機会も増えているから、彼らのことを「珍しい」と感じることはありません。
しかし、僕が子供の頃は日本にまだまだ外国人は少なく、特に地方ではめったに見かけることがなかったですね。「あっ、外国人だ!すげぇ〜」という感じでした。
今回は僕が子供の頃、日本にいる外国人たちにやっていた4つの差別行為をお伝えします。
もしかしたらあなたも無意識のうちにやっているかもしれませんよー!気をつけてねぇ〜!
4 Discriminations to foreigners Nobita did when he was a child
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1. ジロジロ見まくる
これは日本にいる外国人(※アジア系の人以外)の誰もが1度は経験するでしょう。
僕自身、白人はテレビや映画の世界でしか存在しないと思ってました。
なので電車で見つけた時はまるで動物園のライオンを見るような感覚で彼らをジロジロ眺めていました。
もちろん「失礼」だということは自覚していましたが、珍しいからどうしてもチラチラ見てしまう自分がいて。。(_ _;)
特にブロンドヘアの美人にはめっちゃ興奮しましたね〜。
珍しいものを目にした時の反応は、みんなそういうもんかもしれません。
現在、日本に住んでいる外国人の割合は全体のわずか約1%。(※しかも、ほとんどがアジア系(中国人・韓国人etc)の人たちです。)10年前の日本ならもっと少なかったでしょう。
アジア人と見た目が大きく違う白人は、人混みでも目立ちます。100匹の犬の中に、1匹だけ猫が混じっている感じ。注目せずにはいられません。
2. 電車で隣に座らない
これは最近知り合ったケミーさん(南アフリカ出身)に言われて気づいたことです。
電車でいつも私の隣には、なぜか誰も座らないのよ。結構混んでいるときもね..ものすごく気分悪いわ。『あんたの隣なんて座りたくないよ』って言われてるみたい。
「いや〜それはめっちゃ失礼っすねぇ〜!」と言いながら、自分も子供の頃は同じことをしていたと気づいてかなり自己嫌悪しました..(_ _;)
他の日本人の理由はわかりませんが、僕の場合は、「誰も隣に座っていないから」です。
もし誰かがためらいもなく隣に座っている姿を目にしたら、自分も気にせず隣に座るでしょう。
要は「他の人が大丈夫なら、自分も大丈夫だろう」という考え方。自分から先に行くのは嫌だったんです。
あれ?電車は混んでいるのにあの人の隣には誰も座っていない。もしかして何か変なことされる?なんか怖いな..
子供の頃の僕はそんなふうに思っていました。体格が大きい人や黒人だと特にそうでした。
いま振り返ってみると、極めて”失礼極まりない差別的な行為”だったと自分がすごく嫌になります!
3. 白人はみんなアメリカ人だと思い込む
アメリカが日本に、いや、世界全体に与える影響はかなり強いです。僕らの周りを見てみてください。
(ex. 映画、ドラマ、食べ物、文化、習慣、トレンド、ファッション、IT、WEB技術、有名人etc)
日本にはいたるところに「アメリカ」に関するものが溢れています。
ちなみに日本人が子供の頃から学ぶ英語も「アメリカ英語」。てっきりそれが標準だと思ってました。
アメリカ映画・ドラマにかなりハマっていた僕としては、無意識のうちに「白人」=「アメリカ人」となってしまいました。
当時、自分がメディアで目にする白人はほとんどがアメリカ人でしたから。
いま思えばかなりバカげた幼稚な考え(/_;)..
世界全体においてアメリカ人の割合は1%もないでしょう。にもかかわらず、白人はみんなアメリカ人だなんて..
外国人としてはもちろんいい気分じゃありません。アメリカン・ジョークを言われても「はぁ?」って感じになります。
4. 英語で話しかける
白人すべてがアメリカ人だと思い込むゆえに、「みんな英語を話すだろう」と無意識に思ってしまいました。
…なんて完全に間違った考えしてんだ、オレは..(ノ_-;)ハア…
東京で色んな国の人たちと話すようになってからは、いかにこの考え方が間違っているかにどんどん気付かされます。
実際、英語を母国語しない外国人は日本に山ほどいました。 街頭インタビューしていて、全く英語が話せないロシア人、イタリア人、ウズベキスタン人たちと頻繁に出会いましたね。
ゆえに外国人だからといって、全ての人に英語で話しかけてしまうと、「なぜオレが英語を話すと決めつける?」となり、困惑させてしまう結果に。
仮に英語を話すとしてもですよ、
日本語を使いたい外国人はとても多いです。
そりゃそうです。せっかく日本にいるんだから、できるだけ日本語を練習したいと思うのは当然ですよね?(※僕がカナダに住んでいた時も、日本語はできれば使いたくありませんでした。)
また、日本語を流暢に話せる外国人も意外と多いと気付きました!長く住んでいる人だと特にね。
僕の友人・グレイス(テキサス出身)によると、日本人の中には外国人を見つけると、「英語を練習したい!」と思って、英語で話しかける人が多くいるそうです。
で、
彼女はそういうとき日本語で「ワタシ、ロシア人だから英語は話せません。」といつも答えるらしい。
「知らない人に無料英会話レッスンしたくないわよ!」って言ってました。
さいごに:あなたもやってるかも!
今回この記事を出したのは、僕の他にも無意識のうちに、差別行為をやっている日本人がいると思ったからです。
いま日本で外国人が急増しているとは言え、地方ではまだまだ少数派です。珍しいがゆえに、気付かずうちあなたも僕と同じ事をやっていないでしょうか?
あっ、もしかしたら、
っていうかさぁ、そもそものはなし、別に外人にそんな気遣う必要ねぇ?どうでもいいし。
と思う人もいるかもしれませんね。(´ε`;)ウーン…
でも「これからも日本にもっと色々な国の人が増えて欲しい!」と思っている人なら、今後はぜひ改善してほしい。
日本では最近、外国人が過ごしやすいように「英語の看板増加」「ホテルやショッピングセンターで英語が話せる人の増員」などなど、いろいろな工夫・対策が実施されています。
東京オリンピックが近づくにつれて、政府・企業はこれからも色々な対策を行っていくでしょう。
ただ個人的には、まず何よりも先に「彼らへの差別をなくす」という意識を、僕ら1人1人が持つべきじゃないかと思います。