「えっ!?留学しても就職有利にならないの? Σ(゚Д゚|||)」
ショックを受けた学生さんもいるかもしれません。
大卒でさえ就職できない今の時代においては、「グローバルな人間」が優遇されると言われています。
そのため就職のために留学する学生は年々増加しています。
留学斡旋会社の「留学はキャリアアップにつながります!」という言葉にだまされ、「留学すれば就職はなんとかなるだろう」と考えている学生が結構いるようです。
残念ですが、留学しただけではキャリアップに全くつながりません。むしろ不利になってしまう場合もあります。
実際、僕の周りで留学後になかなかよい仕事が見つけられない学生さんがすごく多いです。
最近お問い合わせをくださった大学生の中には、
「せっかく多額のお金と時間をつぎ込んで留学したのに、帰国後の就職がうまくいかないっす。。」
と、深く落ち込んでいる方もいます。
僕は声を大にして言いたかった。。「留学の目的を『キャリアアップ』にすべきじゃなかったのに!」と。
今回は、「留学してもいい就職はできない3つの理由」と「留学の目的にすべきこと」についてお伝えします。
これから留学しようとしている方はぜひ参考にしてください。
Why can’t you get a good job even if you do study abroad??(´∵`)??
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【目次】
- ■ 留学してもいい就職できない3つの理由
- 留学した人を採用したくない企業は意外と多い
- 留学した人はあなたの他にもたくさんいる
- “中途半端な英語力”は全くの無意味
- ■ じゃあ留学の目的は何にすべき?
- 海外就職
- 人生のひと休み(息抜き)
- 語学力アップ
- ■ さいごに:「留学するな!」と言っているわけではない
留学してもいい就職できない3つの理由
1. 留学した人を採用したくない企業は意外と多い
日本には留学者を採用したくない会社が結構あります。
- 上下関係(先輩 / 後輩)
- 残業した人えらい主義
- 建前(本音を言わない)
- 飲みニケーションetc
日本の会社によくありがちな上記のようなことが、「海外に行った人は理解してくれないのでは?」と思ってしまう人もいるからです。
特に留学経験者がほとんどいない会社や年配者が多い会社では、「留学経験者は扱いづらい。。」と考える人事担当者がいるようです。
日系企業と外資系企業では、社風・考え方・人が全く違います。 たとえ仕事する能力が高くても、その会社で評価されるとは限りません。
すべての企業が留学経験をプラスとするわけではありません。
むしろ、「海外のやり方・考え方に影響を受けてしまっている人物」として、マイナスに捉える会社もあるのです。
“就職のために”留学した人にとっては、かなり皮肉な話ですよね。。
もし帰国後に入りたい会社がすでに決まっているならば、その会社が「留学経験をどのように考えているか?」を必ずよく調べてください!
2. 留学した人はあなたの他にもたくさんいる
今の世の中、 留学経験のある学生はめちゃめちゃ多いです。
「留学したことがあります!」なんて面接で言っても、何のアピールにもなりません。
今の時代、留学は全く珍しくないし、すごいことじゃない。
海外に行っている学生がどんどん増えている近年において、「留学したという事実」だけでは差別化は図れません。
一番重要なのは「留学して何を身につけたのか?」です。
対人スキル、フランス語、人脈などなど、得られたメリットやスキルをアピールできなければ何の意味もありません。
3. “中途半端な英語力”は全くの無意味
「留学して英語力が上がりました!」という学生は多いです。
しかし英語力をアピールするなら、ペラペラで外国人と不自由なく交渉できるぐらいにならなきゃ意味がありません。
あくまで語学は仕事をしていく上で必要となる「道具」です。
「英語力が高い」=「仕事ができる」と考える採用担当者はほとんどいないでしょう。
通訳や翻訳者などは例外として、それ以外の職業で語学力自体が大きく評価されることはめったにありません。
だって語学はただ単の「道具」だから。
じゃあ留学の目的は何にすべき?
1. 海外就職
個人的にはこれが一番かなと思ってます。
現地の言葉・文化・習慣になじみ、その国で働いていくための準備段階として留学を捉えてみてはいかがでしょうか?
海外の企業には日本とは違う独自の考え方があります。
インターンシップなどで現地企業のやり方を体感し十分に慣れたあとで、帰国して「ザ・日系企業」に就職するというのは、矛盾してると思いませんか?
日本の会社に就職したいなら、始めから日本の会社でインターンした方がよいのでは?
「その国で働きたいから、その国に留学してインターンシップする」
この考え方が最も理にかなっていると感じます。矛盾してません。
※「海外就職」に興味のある方は、これらの記事を参考にしてください。
2. 人生のひと休み(息抜き)
「いろんな場所に観光・旅行したい!」「現地の人たちと交流して考え方を広げたい!」
こういった目的もありますね。
特にこれまで日本で働きっぱなし・ほとんど休みなしの生活を送ってきた人は、一度海外に出てのんびり息抜きしてみてもいいと思います。
「留学・ワーホリをそんな生ぬるい目的にしていいの?」と考える人もいるかもしれません。
個人的には全然アリだと思います。「人生のひと休み」として海外に行っても別に何の問題もありません。
これまで頑張ってきた自分に対してのご褒美として。
就職のためと考えるよりも、「外国の文化を体感するため」「海外の人たちと交流するため」と考えるほうが、硬くならずより現地で楽しめるようになると思います。
3. 語学力アップ
「就職力」=「語学力」とは決してなりません。よって、単純な語学力アップを目的として留学した方がよいと思います。
英語がうまくなるためには、英語を話さなきゃいけない状況に追い込むことが重要です。
ですから海外といっても、日本人とばかり絡んだり、日本人が多い国や都市には行かないようにしましょう。
人間の意志は弱いものです。
目の前にラーメンがあったら食べてしまいます。
それと同じで、周りに日本人ばかりいたら日本語を使ってしまうのが人間です。
これから海外に行こうと考えている方は、以前ご紹介した日本人があまり行かないワーホリ国5つを参考にしてください。
さいごに:「留学するな!」と言っているわけではない
誤解しないでいただきたいのは、「留学しないほうがよい」と言っているわけではないということ。
もちろんあなたの行動次第で、留学はとても有意義なものになります。
- 「英語力が格段に上がった!」
- 「海外に友達ができた!」
- 「人生が変わった!」
上記のように、留学したことに満足している人は大勢います。
ただ今回一番言いたいのは、「留学すれば就職は有利になる」と考えるのはやめた方がよいということ!
「いい大学にいけばいい会社に入れる」が大ウソであるのと同様に、“留学しただけ”ではいい就職はできません。
留学斡旋会社の「留学はキャリアップにつながりますよ〜」という言葉に決してだまされないでください。
かけるお金が非常に大きい分、留学に過度な期待をしてしまう学生さんが多いと最近感じています。
しかし、留学をより良いものにするかどうかは、全てあなた次第ということを忘れないで下さいね〜!