自分の会社を潰したくない!
経営者なら誰もが思うことですよね?
自分の会社(株式会社NOBITA)を作ってから数ヶ月が過ぎました。
起業してからの毎日は本当に濃いです!1日1日に修羅場があって、全く気が抜けません。
社長になってからの日々は、「試されている」という実感がハンパないんですよ。
会社は始めることよりも、続けることの方がずっと難しいです。普通にやってるだけでは、スタートアップ企業は簡単に潰れてしまいます。
「10年後も会社が生き残っているために、オレは何をすればいいんだ!?」
起業して間もないですが、社長として様々なお客さんにお会いし、いろいろな仕事をさせてもらってきました。
その中で、会社が10年後も生き残っているための必須条件だと強く感じている5つがあります。
この5つを守り続けることさえできれば、10年後もウチの会社は必ず生き残っていると僕は強く信じて疑いません。
今回の記事が、これから起業したいと思っている方や経営者の方の、少しでも参考になったらうれしいです!
What are 5 necessary things to keep your company alive for 10 years??(´∵`)??
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1. 既存客を死ぬほど大事にしろ!
新規顧客を増やしていくことが大事なのは間違いありません。しかし、もっといま実感しているのは、既存客をいかに失わないようにするかということ。
独立したばかりの頃、僕は新規顧客を増やすことばかりに夢中でした。。
「顧客が増えればそれだけ収入源が増える!そして増えれば増えるほど、失った時のリスクが減らせる!」
ということしか頭になかったです。
これが大きな間違いでした。。。
顧客が増えるにしたがって、1人1人のクライアントさんに費やせる時間が減り、満足な成果が出せなくなっていきました。
対応している間も頭の中では、常に他のクライアントさんのことがずっと気になっている状態です。
寝る時間が激減し、走る量が激増。睡眠不足と筋肉痛に死にそうになる毎日。。。
結果として、どの会社にも不可欠である「丁寧で迅速な対応」ができなくなっていったのです。
この結果は考えてみれば当然のことでした。。。
1人のウエイトレスで5人しか対応できないスパゲッティ屋さんに、20人のお客さんが来てしまったら一体どうなるか?その答えは明らかです。
たしかに会社にとって新規顧客を増やしていくことは、間違いなく重要です。
しかし、目の前のお客さんをおろそかにしているならば、新しいお客さんに手を出す資格はありません。
近所の八百屋
先日、近所の八百屋でバイトしているおばちゃんに言われました。
「今いるお客さんすら満足させられないで、何が新しいお客さんよ!あんた絶対に間違ってるよ、それ!
私の頭には『いま店に来てくれているお客さん』しか頭にない!これから来るお客さんより、いま来ているお客さん!」
そしておばちゃんは、「既存客を満足させていれば、新しいお客さんは何もしなくても自然にやって来る!」と強く主張していました。
彼女の八百屋がまさにそうです。広告・宣伝活動は全くしておらず、チラシやホームページ、看板すらも一切なし。
なのに店には毎日多くのお客さんがやってきます。
新しいお客さんはすべて既存客からの口コミで来ていました。
我が社は現在3社様から定期的にお仕事をいただいております。
そのうち2社は、僕が独立したばかりにもかかわらずお仕事をくださった、かな〜りありがたいクライアント様です。
この3社をオレは死ぬほど大事にしなければなりません。いまウチの会社が存続しているのは、彼らがお仕事をくださっているおかげです!
新しいお客さんより彼らの方が何十倍も大事です!だって、お金をくださっているのだから。
そしておばちゃんの八百屋のように、今のお客さんを大事にしていれば、自然と新しいお客さんはウチにやってくると信じることにしました。
2. お客さんを選べ!
「おい、のび太!!てめぇ偉そうなこと言ってんじゃねぇよ!何様だ!」
と言われそうでマジでビビりまくりなんですが(T-T)、これは間違いなく大事なこと。
起業して以来、予想外にも仕事の依頼がこのブログからちょくちょくきます。
(まさかこのブログでここまで集客できるとは夢にも思わなかった!)
でもうれしい反面、「かなりなめられている」とも実感しています。。。
仕事を頼んでくる方々は、僕がどのような経歴で、どんな人物なのかを、ブログで知った上で頼んできます。
ゆえに「なめられる」のは当然です。社長がまだ20代そこそこで、たいした経験も実績もない「のび太」のような若造なんですから。
「のび太は安くやってくれそうだから。」という理由だけで仕事を依頼してきた人は実際かなり多いです。
以前は、「それでもいいじゃん。」と考えていました。
値段交渉で明らかに「安すぎますって!」と言いたいときでも、「でもまぁ仕事がないよりは100倍マシか。」と必死に言い聞かせて引き受けた時期もありました。
でもそれはもう絶対にしません。いま宣言しますわ。
一生誓います。この発言でこれから仕事の依頼が減ったとしても構いません。偉そうだと思われても一切気にしません。
たしかに、「安さ」を強みにしてやっている会社はかなり多いです。それはそれでいいと思います。
しかしウチの会社は「安さ」をアピールポイントには絶対にしません。それやったら確実に潰れますわ…
そして何よりも、「あいつは『安い』から頼む。」というのは、「全く信頼されていない。」ということを意味しているからです。
「あの会社がちゃんと仕事してくれるとは別に思ってない。でも安いから頼む。」
「ダメだったとしても安い金額だから、そこまで損にならない。」
というのが人間の心理です。
これまで仕事をしてきて重要だと強く感じたのが、クライアントさんとの信頼関係です。
ウチの会社を信頼して仕事を頼んできてくださったお客さんの場合、明らかに仕事がしやすいと感じます。
過去には、「お金は気にしないから、とにかくいいものが作りたい!のび太くんのことは信頼しているから!」と言ってくださったお客さんがいました。
めちゃめちゃうれしかったですね、あの時は。
安請け合いしたときと比べて、一番違かったのは自分自身のモチベーションでした。
(あの人はもしかしたら、これを狙っていたのかもしれない。。。)
信頼してくれたからこそ、「しっかりとしたもの提供しなきゃアカン!絶対に裏切れねぇぞ!」という気合いが、マジでハンパなかったです。
3. 設備投資を恐れるな!
「会社として投資を恐れてはダメだ!利益は投資に回せ!」
起業して以来、あらゆる人にめちゃめちゃ言われてます。多くの起業系のビジネス本でもよく書いてありますよね。
投資することが大事なのはわかってはいたのですが、性格上それがかなり困難でした。
昔カナダにいた時は、かなりの貧乏生活をしていました。ニンジンだけで乗り切った月もありました。
50セントでも安いジャガイモが売っていれば、10分で行けるスーパーより、2時間かかるスーパーに行っていた男です。
カナダでは毎月の貯金が1ドル増えるごとに、とてつもない喜びを感じていた男です。
投資が必要なことだとわかっていても、どうしてもそれをためらってしまっていました。。。
設備投資の重要性がわかった出来事
それが大きく変わったキッカケとなったのは、起業してしばらくした後に、「iMac」を購入したことです。
それまでは「Mac Book Air」というかなり小さなPCで制作していたのですが、プロジェクトリーダーの強いおすすめで「iMac」というデスクトップの大画面PCを使うことに。
一番値段の高い最上級のやつを購入しろと言われ買ったのですが、めちゃめちゃ勇気がいりました。
でも今は買って本当によかったと実感してます!
制作のしやすさがハンパなく違いました!大画面だと見やすいし、iMacは性能がめちゃめちゃいいので、作業が以前よりスイスイ進みます。
これ以来です、お金を使うことに「ためらい」がなくなったのは。
性能の悪くなってきたMac Book Airを買い替え、iPhone5からiPhone5Sに変え、タブレットやWindows版のPC、さらには新しいスーツやバックを購入したりと、仕事で少しでも有益になると思ったものには、どんどんお金を使うようになりました。(ウチの会社まだそんな儲かってないのに… (T-T))
節約主義な性格自体は変わっていません。今でも買い物では10円でも安いスーパーに行きますし、どんなものを買うにしろ節約したいという思いは常にあります。
ですが、仕事に関して僕はもう投資を怖がりません!怖がっちゃいけない!
1%でも仕事がしやすくなるならば、投資はするべきなんですよ!
4. できないことは徹底的にやるな!
優秀な社長さんに共通していると感じるのが、「できないことは徹底してやらない」ということです。
Web制作の仕事をしていると、それに付随した業務の依頼をよく受けます。(ex.パンプレット作成、名刺作成、イラスト制作、動画撮影、リスティング広告etc)
こういう時は思わず引き受けたくなっちゃいます。その分いただけるお金も増えるわけですから、経験がなくても、「頑張ってネットで調べればなんとかなるかも!」と思ってしまいがちです。。
しかしこれは大きな間違いです!
できないこと(または不得意なこと)をやると、お客さんに必ず迷惑がかかります。
逆の立場になってみたらわかるでしょう。「なんでド素人がやることに金払わなきゃなんねんだよ!」って誰でも思います。
どんなに頑張っても自分では70点のものしか出せないのなら、お金を払って得意な人に120点のもの出してもらったほうが、絶対にいいです!
苦手なことは一切するな!
僕が小学校の頃、学校の先生によく言われました。
- 「苦手なことも一生懸命頑張って克服することが大事!」
- 「得意じゃないことにもチャレンジしていこう!」
今の僕にこの考え方は全く賛成できません。むしろ全く逆のことを今の子供には強く主張したいです。
- 「苦手なことは、とことん避けろ!」
- 「できなことは、できるやつに全て丸投げ!」
僕は営業が嫌いだから全くしてませんし、経理は一部を除いて専門家にすべて丸投げしてます。
苦手なことを頑張ることに1%も意味もございません。ただ時間のムダです。
苦手なことを克服する努力より、得意なことを伸ばす努力の方が圧倒的に楽です。
5. 考えるより行動しろ!
最後に、会社が生き残るために最も大事だと感じていること。それは間違いなく社長の行動力です。
「これやったらいいだろうなぁ〜。」というアイデア自体は多くの人がもっています。
ですが、それを実際に実行に移せている人は、おそらく1%もいないのではないでしょうか?
- 「リスクが高いからやめておこう。」
- 「今の段階ではするのは危険だ。」
- 「失敗してムダな努力になるのが嫌だ。」
行動を起こそうとすると、次々と頭に沸き上がってくる「言い訳」の数々。人が何かにチャレンジするときは、いつだってそういう声が聞こえてきます。
誰だって成果にならない努力はしたくないです。行動を起こさなければ、失敗することは絶対にないから心理的には楽です。
しかしですよ。僕のような潰れて当然の会社を経営しているならば、失敗もへったくれもありません。
僕の場合、経験も実績もない状態で会社を作ってしまったこと自体が、そもそも大きなリスクです。
ゆえに、「今さらリスクを怖がってどうすんだよ!」って話です。
なにも失うものはありません。
それに、社長というのは、誰よりも行動しやすい立場です。
どこかの会社に属して従業員でいたら、自分のやりたいことをすぐ実行するのはかなり難しいです。
(上司の許可やら、会社のルールやらを気にしなければなりませんから。)
そういう意味じゃ僕は今めちゃめちゃありがたい状況です。自分がやりたいことをすぐに実行できる(= 逆らう人がいない)という素晴らしい特権をもっています。
こんな最高の状況にいて、行動しなかったらオレはマジで大バカヤロだー!
「安定をもとめてもいいんじゃない?」
先日、仲良くなった八百屋のおばちゃんに言われました。
「あんた何で会社なんて作ったの?バカよ!そりゃ大変に決まってんじゃない!それよりさぁ、どっかの大きい会社に入って安定・安心した生活送ったほうがよっぽど楽でしょ?
何で自ら苦しい方の道を選ぶの? あんたドMなの?」
実はこういったことは、家族や友人にもよく言われております..(_ _;)
僕は苦しい方の道を選んだわけではありません。ワクワクする道を選びました。だからどんな結果になろうと絶対に後悔しません!
それに、「まだ20代のうちに『安定』なんか求めてどうすんだ!」って思います。
人は40代、50代になったら嫌でも「安定」を求めてしまう生き物です。リスクがますます侵せなくなります。それまで積み上げてきたものを失うのが怖いから。
まだ20代で何も失うものがないからこそ、リスクがあっても今はやりたいことやるべきなんだよ、おばちゃん!
そしていつも心の根底にあるのは、「カナダにいる自分の彼女に負けたくない!」という思いです。
もうすぐ日本で再会したとき、あの女は間違いなく成長している!
同じビジネスパーソンとして、オレの全く手の届かないところにまで登りつめているかもしれません。
これ以上の差はつけられたくありませんよ!
「少しはやるじゃん。」ってところを見せてやりたいです、男として!
最も尊敬している人物であると同時に、一番のライバルでもある「あの女」にだけは負けられません!
10年後も会社が生き残っていたとき、あの女は褒めてくれるかもしれません。「あんたにしては、まぁよくやったな」と。
その言葉を聞くために、オレはこれから10年間潰さないように全力で頑張ります!!
絶対にいつか追いつきたい!!
しゃあぁー!気合入った!!
さっさと仕事に戻りまーす!!