キッカケは1か月前にいただいた以下↓のご質問。
のび太さん、はじめまして!
私はいま名古屋に住んでいる大学2年生です。いつもおもしろいブログありがとうございます!特に海外就職に関する記事はよく読ませてもらってます。
(〜省略〜)
私も海外で働きたいと思っているのですが、特にアジア方面に興味があります。アジアで就職する人は最近どんどん増えていますが、どんな特徴があるんでしょうかね?
(〜省略〜)
大学2年生 S.Oさんより
※S.Oさんからは、メッセージをご紹介する許可OKをいただいております。
いま海外就職業界では、アジアが熱い!です。
最近よくニュースで「アジア就職」を聞くようになりました。
タイ、マレーシア、フィリピンなど、成長著しい新興国にはどんどん日本企業が進出し、日本人の需要も高まっていると聞きます。
「がんばれ!のび太!」のお問い合わせからも、アジア就職に興味をもつ方が最近は増えてきました。
ネットの情報はあまり信用できなかったんで、「そうだ!実際にアジアで働いていた人に話しを聞いてみよう!」ということに。
つい最近までシンガポールにある人材会社で働いていた堀田Daniel誠人さんに話しを聞きました。
堀田さんは、シンガポールではIntelligence Asia Pte Ltdにて、Senior Recruitment Advisorとしてシンガポール国内の日系金融機関を中心に人材採用支援のほか人事、労務問題の革新の取り組みにも関わってきました。
まさにシンガポール就職のプロフェッショナル!
つい最近は日本に帰国して、人材系の会社を立ちあげたそうです。
先日、シンガポール就職についてお聞きしたいと連絡すると、
「えっ!?あの『のび太』さんなんですか!? オレ、ブログ知ってます!ガッツリ読んでますよ。いや〜『のび太ブログ』に登場するなんて、なんか光栄ですねー!」
僕のブログをたまたま知っていたということもあり、初対面にもかかわらず、すごくフランクな感じで会話できました。いや〜楽しかったー(^^)
今回の記事は、「シンガポールで実際に働いていた」というだけでなく、現地の人材会社でビザや採用にも関わってきた方から聞いたリアルなぶっちゃけ話。
シンガポール就職に興味のある方は必見でーす!
How is it like “Singapore” in terms of working abroad??(´∵`)??
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【目次】
- 1. シンガポールでの仕事需要
- 2. シンガポールで働く良さとは?
- 3. 現地採用と駐在員の違い
- 4. シンガポール就職の現状
- さいごに:インタビュー後記
シンガポール就職に詳しい堀田さんにいろいろ聞いてみたー!
1. シンガポールでの仕事需要
(のび太:)シンガポールって、いま日本人はどのくらい住んでるんですか?
(堀田さん:)えーっと、25,000〜30,000人ぐらいですね。街を歩いていたら日本人は結構見かけますよ。
(のび太:)へぇー、面積が小さい割に意外と多いんですね。シンガポールで働きたい日本人は増えてきていますかね?
(堀田さん:)増えていますよ。他の東南アジア諸国に比べて、治安も街のキレイさも比較にならないほど良いですからね。
ただビザが厳しくなってきているんで、日本人の求人自体は徐々に減ってきていますが。。
(のび太:)マジか〜。それは残念。。ところで、アジアでは製造業の需要が高いイメージがありますけど、実際はどういった仕事が求められてます?
(堀田さん:)シンガポールは国土も狭くて人件費も高いんで、製造業の仕事は少ないです。製造業の工場は周辺の東南アジア諸国が中心ですね。
シンガポールで需要のある業種としてはサービス業や小売業、ITや金融業。
職種としては管理部門の仕事が多いです。経理の人とかはどこの日系企業も探していますね。
2. シンガポールで働く良さとは?
(のび太:)シンガポールで働いていて「良かったなぁ〜」ってことは何ですか?
(堀田さん:)給与水準は日本と変わらないか少し高いぐらいなので、給与は良いです。
ほら、アジアは「給料が低い」ってイメージがわりとあるじゃないですか?
でもシンガポールの場合はそんなことないです。税金も全然取られないので、額面がほぼそのまま手取りなんです。
あとは旅行が安いのがいいですね〜。マレーシアにもタイにもインドネシアにもすぐに行けちゃいます。
シンガポール自体は住んで2週間もしたらやることなくなるので、みんな週末は他の国に遊びに行ってますよ。
(のび太:)逆に、「これはちょっとなぁ..」と思ったことは何かありますか?
(堀田さん:)う〜ん、なんだろな?
しいて言えば、シンガポール人の女性はスタイルが良くて後ろから見るとキレイなんですが、前から見ると「うわっ!」って人が多いです(笑)
まぁこれは完全に個人的な意見ですがね。
むかし、中国から人が移動してきた時に、途中のタイとか他の国にキレイな人が抜かれていって、最後に行き着くのがシンガポールだから、シンガポール人はブスだっていう噂も流れていました。嘘か本当かは知りませんが(笑)
(のび太:)えっ!そうなんですか!?いや〜それは知らなかった。
まぁでも女性の好みは人によって違いますから。人によってはシンガポールの女性がドンピシャかもしれません!
3. 現地採用と駐在員の違い
(のび太:)僕の知り合いにマレーシアで働いている人がいるんですが、「待遇が現地採用と駐在員じゃ全く違う」って聞きました。ホントなんですかね?
(堀田さん:)それ本当ですよ。 特にシンガポールや香港は国土が狭いんで、家賃や車等の物価がめちゃめちゃ高いです。
自動車の価格は日本の2〜3倍ぐらいしますし、家賃は都心から離れても20万円ぐらいはしますね。
でも駐在員だと、会社によっては都心部の家賃50万円以上するところに無料で住めます。それに自動車も支給。
現地採用の人は独身だとルームシェアしている人が多いですね。
(のび太:)へぇー、やっぱり全然待遇が違うんですね〜。じゃあ現地採用のメリットってなんだと思います?
(堀田さん:)圧倒的に仕事選びの自由度が高いことです。
特に最近はビザが厳しいんで、シンガポールでの就労ビザをすでに持っている日本人で、現地採用の場合いろんな企業から引き合いがありますよ。
(のび太:)なるほど。駐在員だと入れる会社が限られてしまう。現地採用だと幅広い選択肢があるってことですね。
4. シンガポール就職の現状
(のび太:)シンガポールの「就労ビザ」はかなり厳しいって聞きましたけど。
(堀田さん:)はい、最近は特に。学歴とベースの給料水準が年々高くなってきているんでね。
現地採用の人でビザの更新ができず、帰国したり、他の国に移ったりする人は結構います。
ビザの種類にもよるんですけど、ホワイトカラーの仕事だと一定の学歴に加えてSGD4,000以上(日本円で約35万円)ぐらいはないと、ビザ申請が通りにくいのが現状ですね。
(のび太:)いや〜35万円かぁ〜。めっちゃハードル高いですね。。
ところで、シンガポールで就職したい人は増えてきてますけど、何が一番必要だと思いますか?
(堀田さん:)専門性があると良いですね。 例えば「営業5年やってました」とか「経理で年次決算までできます」みたいな。
「経験+専門スキル」がやはり大きいですね。
(のび太:)英語に関してはどうです?ペラペラじゃなきゃいけないとかありますか?
(堀田さん:)シンガポール人の英語は簡単な単語を使うので、とても聞き取りやすいです。もちろん英語力はあったほうがいいですが、そこまで重要じゃないかもしれないですね。
高い英語力よりも専門性があるほうが、採用する企業は多いと思います。
(のび太:)シンガポール就職に成功する人の特徴ってなんだと思いますか?性格的にどんな人が向いているのかなって。
(堀田さん:)明るくて日本人ともローカルの人ともすぐ仲良くなれるような人が多いですね〜。うん、そういう人は向いている。
前向きでへこまない人がいいです。あとはやっぱり臨機応変さですね。
(のび太:)ぶっちゃけ『新卒』だとやっぱり厳しいですかね?シンガポールでも職歴が重視されますか?
(堀田さん:)はい、シンガポールでも職歴は重視されます。
正直、「新卒」だとかなり厳しいです。ビザがほぼ取れないんですよねー。
シンガポールに就職したいなら、就業経験3年以上の安定した職歴はあった方がいいと思いますよ。
さいごに:インタビュー後記
いや〜それにしても堀田さんは明るくて気さくでめっちゃ話しやすい人だったなぁ〜。
初対面にもかかわらず、すぐ打ち解けることができて、貴重なお話をしてくれました。
シンガポール就職に関しては全くの無知でしたが、堀田さんのおかげでよく知ることができてよかったです。
印象的だったのは、「新卒だとかなり厳しい」ということ。わかってはいましたけどね。。(/_;)
シンガポール就職したい場合、まず日本でしっかりした「経験+専門スキル」を身につけてからのほうがベターでしょう。
シンガポールで働くことに興味がある方に、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです!
今回インタビューした堀田Daniel誠人さん
1987年アメリカヒューストン生まれ。
中央大学商学部を卒業後、株式会社三井住友銀行にて融資、運用、外国為替を中心とした法人営業業務を経験。
その後、海外駐在の内示を辞退し、転職。Intelligence Asia Pte Ltdにて、Senior Recruitment Advisorとしてシンガポール国内の日系金融機関を中心に人材採用支援のほか人事、労務問題の革新の取り組みに従事。
現在は日本に帰国して、人材系の会社を起業。海外就職も含めた転職支援や、新卒就活の支援を行っており、興味ある方はFacebookから気軽に連絡大歓迎だそうです(^^)!