日本では大学卒業後に新卒として就職するケースがほとんど。でも海外ではその他にもいろいろな就職パターンがあります。
前回の記事を読んだ方から昨日聞かれたのは、「カナダの場合は、どのようなパターンで就職する人が多かったですか?」というご質問。
そこで今回は、僕がカナダに住んでいたときに周りで最も多かった就職パターン5つをご紹介します。
How do people living in Canada get a job??(´∵`)??
Advertising
1. インターンシップ → 正規雇用
このパターンが一番多かった気がします。実は僕自身もこのパターンでした。
カナダでは「新人を育てる」という概念がありません。雇われるなら即戦力になる必要があります。
日本の大企業のように新卒を一から丁寧に教えてくれる会社はごく稀です。
企業にとってインターンはリスクが小さいです。「教える」という時間はかかりますが、給料が発生せずに生産性を上げることができるかもしれません。
そしてインターン生には「仕事経験」という価値を与えることができます。
カナダの多くの専門学校・語学学校には、「インターンシッププログラム」がありました。
現地では多くの留学生が利用していて、そこから就職につながった友達がかなりいました。
会社によっては正規採用されるために、インターンが必須のところもあったようです。
2. バイト(ワーホリ) → 正規雇用
ワーホリで来て、ずっとバイトしていた会社で働きぶりが認められ、正社員として雇われるパターン。これも周りではかなり多かったです。
特に飲食系のお店は人手不足ということもあり、長く働いていればカナダではワークパミットをもらいやすいと聞きました。
このパターンもインターンと同じで、「信用を勝ち取る」という意味で効果的です。
誰だって正社員として高い給料がほしいものです。
しかし、赤の他人のあなたをいきなり信用する雇用主はいません。ましてや言葉が通じづらい外国人ならなおさらです。
ワーホリの1年間を「雇用主から信用を獲得する期間」として考え、1つのところで必死に働き続ける。
これが海外就職を勝ち取るための、1番の近道だと個人的には思います。
3. 知人・友人の紹介
北米においてコネクションの重要性はハンパなく大きいです。
カナダではほとんどの会社で、誰かが辞めた時まずは自分たちの社員に「空いた職種にピッタリの人材を誰か知っているか?」と必ず聞くそうです。
社員の中で知っている人がいれば、もちろんその人を紹介してもらって採用。
もし誰もいなかった場合だけ、しょうがなく新聞やホームページに募集を出すという会社が多いです。
能力や肩書よりも、つながりが優先されるのが北米社会です。
ゆえに、働きたい職種・業種に関連した人とできるだけ多くつながりをもつことはとても重要です。
例えばWeb関係の仕事に就きたかったら、まずは現地でWebの仕事をしている人、精通している人を探し出して、交流を図りましょう。
もちろん、すぐにその人たちから仕事を紹介してもらえるということはありえないでしょう。それを期待してはいけません。
しかし精通した人たちとつながることで、その業界の人たちとの人脈が広がっていく可能性は大いにあります。
4. 起業
ぶっちゃけこれが一番確実に就職を勝ち取るための方法かもしれません(笑)
誰にも雇ってもらえないなら、自分で会社を作ってしまえばいいわけです。
就活する必要が全くないので、ある意味ラクできる(?)かもしれませんね。
僕が住んでいたバンクーバーにおいては、現地で起業していた日本人がとても多かったです。
普通に一般企業に勤めていた人の方が少なかった気がします。
日本でも起業するのは大変なことですが、ましてや海外ともなると相当な勇気が必要でしょう。
言葉はもちろん、法律や慣習が大きく違いますからね。
しかし、成功している人たちは実際にいました。
“日本人だからこそ”提供できる商品、サービスを強みにして、現地で儲かっている会社はたくさんありましたね。
ちなみにカナダでは会社設立は雇用を増やすとして、起業を支援するビザやプログラムもあるそうです。
「海外起業」はあなたにとって決して現実離れした話しではありません。選択肢の1つとして考えておきましょう。
5. フリーランス
正確に言えば「他の国で働いている」だけであって、海外就職ではありません(_ _;)スイマセン
俗に言う「ノマドワーカー」というタイプです。
仕事の依頼はあくまで日本からが主だけど、働く場所は海外というパターン。
このパターンもカナダでは周りにめちゃめちゃ多かったです。
特にWebデザイナーやシステムエンジニアなど、PC1つあればどこでもできるタイプの仕事をやってる人はこれができます。
先日ある方から、「場所が日本じゃないだけでしょ?その人にとって意味あるの?」と聞かれました。
個人的には、全然「アリ」なパターンだと思います。
確かに仕事する内容や人は日本と変わらないかもしれません。しかし、「海外という場所」で仕事をすることに意味があると僕は思います。
その土地の雰囲気、人々、文化からインスピレーションや新たな発想が生まれ、仕事にプラスになるかもしれません。
「仕事をする場所」も人間の成長には重要だと思います。
以上の5つが僕がカナダにいたとき周りで多かった就職パターンです。これからカナダで就職したいと考える方の参考になれば幸いです。
最後に、
あなたがどの就職パターンを狙うにしろ、これだけは言っておきたいことがあります。
「『なぜオレは海外で働くのか?』という目的を必ず”明確”にしろ!」
ということ。
目的がないならわざわざ海外に行く必要もないですし、あなた自身の成長につながることもないと思うからです。
海外で就職するのは楽ではありません。厳しい現実が待っているでしょう。
しかし、「目的意識」さえはっきりしていればどんな状況になっても大丈夫です。
「自ら行動を起こす」ということが自然にできるはずです。
海外で就職したい方は、まず最初にそこで働く目的を明確にし、モチベーションを高く保って就活にのぞむことをお勧めします!